甲(きのえ)
大樹
四柱推命では、生まれた日の柱の上の1文字を日干と呼び、これを「あなた自身」と考えます。日干が甲の人は、森の中でいちばん背の高い木のような人です。気づけばまわりが木陰に集まってきて、本人はそれを当然のこととして引き受けています。曲がるくらいなら折れたほうがまし、と思うところがあり、その頑固さが信頼の源にもなっています。
性格
甲の人は、話の結論を先に言います。会議で全員が様子をうかがっているとき、「じゃあこうしましょう」と最初に口を開くのはたいていこの人です。正しいと思った方向には、時間がかかってもまっすぐ伸びていく。途中で方向を変えるのは苦手で、変えるとしたら、自分で納得してからです。
面倒見がよく、後輩や年下の家族から自然と頼られます。ただし、頼られることと甘えることは別だと思っているので、自分が弱っているときに「助けて」と言うのがとても下手。大樹は雨の日も同じ場所に立っているので、まわりは「あの人は大丈夫」と思いこみがちです。
根っこにあるのは、伸びたいという気持ちです。昨日より少し高く、去年より少し広く。成長している実感がないと、どれだけ安定していても落ち着きません。
恋愛
恋愛でも、甲の人は守る側に立とうとします。デートの店を決め、帰り道を気にかけ、相手の家族のことまで覚えている。そのぶん、甘え上手な人に弱く、気づけば相手の分まで背負っていることもあります。不器用なのは、気持ちを言葉にすること。「好き」を言うより、引っ越しの段ボールを運ぶほうが早い人です。相手から「頼ってくれていいのに」と言われたら、それは素直に受け取っていい合図です。
仕事
仕事では、任されたものを最後まで育てる力があります。新しい部署の立ち上げ、長期のプロジェクト、人を育てる立場。時間をかけて形にする仕事ほど、甲の粘り強さが生きます。一方で、方針がころころ変わる職場や、上の判断に理由がない環境では、まっすぐさが空回りしがち。自分で決められる範囲を少しでも持てると、驚くほど伸びます。
元気になるもの・疲れるもの
大樹を育てるのは水です。甲の人にとっての水は、休息と学び。本を読む時間、ひとりで考える時間、ゆっくり眠る夜があると、また上に伸びる力が戻ってきます。逆に疲れやすいのは、刃物のように鋭い指摘やルールで、枝をあちこち切られるような状況。厳しい場面が続くときは、意識して「水を飲む」時間をつくってください。
ハマりやすい落とし穴
落とし穴は、引くべき場面で意地を張ってしまうこと。間違いに気づいても、一度言ったことだからと最後まで押し通してしまいます。大樹でも、強風の日は枝をしならせたほうが折れません。「さっきの、考え直しました」と言えた日のほうが、まわりの信頼はかえって深まります。